F9R-Dev 爆発

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)によると、再利用型ファルコン9の開発を行う目的で作られたロケット『F9R-Dev』が試験中に爆発したと発表しています。

複数の米メディアによるとスペースXが開発した試験機F9R-Dev型ロケットについて、垂直着陸を行っている最中に爆発、喪失したと報じています。

SpaceX rocket explodes during test - WacoTrib.com: Mcgregor

F9R-DevはアメリカのスペースX社が開発した試験用のロケットで、垂直着陸試験機『グラスホッパー』の次世代機にあたります。F9R-Devにはファルコン9に使用されているマーリン1Dエンジン3基が搭載され、着陸装置もファルコン9と同じものが搭載されていました。これまで3回の試験が行なわれ試験は何れも成功していました。


スペースXによると、試験飛行中に本体から異常を知らせる信号がありその後爆発したとしています。一部報道ではエンジンが自動停止したと報じられているのですが、動画からも爆発の5秒ほど前からエンジン音が小さくなり停止しているように見えます。

同様の着陸装置を搭載したロケットは既にFalcon 9 Reusable(再利用型ファルコン9)で実装されており、これまで3度宇宙に行き地球に帰還しています。現在は海上での垂直着水試験が行なわれているものの、次の打ち上げでは海上に設置した着陸場に垂直着陸させる試験が行なわれ、2015年にも陸地での着陸試験が行なわれる予定となっています。

ファルコン9 v1.1 ロケットは低軌道に13トンの打ち上げ能力があり、性能としては日本が運用しているH2A202型を超えています。

以下の動画は今年7月に行なわれた再利用型ファルコン9の海上への垂直着水試験。(参考)