
国際宇宙ステーションの引退後の宇宙開発として各国の宇宙機関は月や火星、小惑星を目標に掲げているのですが、そんな中ロシアは低軌道への打ち上げ能力が150トンという人類史上最大の打ち上げロケットの開発を承認したと報じられています。
Space TRAVELという宇宙関連の記事を掲載している海外サイトによると、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が最大積載量120~150という超重量級打ち上げロケットの開発を承認したと報じています。これはドミトリー・ロゴジン副首相が明かした内容で、ロシアの基軸ロケットとなるアンガラロケットの開発終了後に新たなロケットを作る事業に移るとしており「(打ち上げ能力は)120トンから150トンの貨物を運べるものだ」と話しています。
副首相によると新たな超重量級打ち上げロケットは2015~25年を対象としていた新し連邦宇宙計画に含まれていたものの、承認はされていなかったとしています。
開発計画によると、ロケットの製造・開発はエネルギア社、クルニチェフ宇宙センター、ロケット宇宙センターのプログレスが行います。最初の段階では70~80トンの離陸用ロケット、次に100~120トンの貨物ロケットを建造し、最終的に120~150トンのロケットを目指すとのことです。
同計画について副首相は「ソビエト時代の復帰である」などと口にしているそうです。

▲旧ソ連時代に計画されたヴァルカン(ヘラクレス)ロケット、打ち上げ能力は低軌道に170トンを超えるとされていた。
これまで開発されたロケットで最大の打ち上げ能力があったとされるアメリカのサターンV、旧ソ連のエネルギアでも低軌道に100~110トンで、開発されれば人類史上最大の打ち上げ能力のあるロケットということになります。
一方アメリカはSLS(スペース・ローンチ・システム)というスペースシャトルから派生した打ち上げロケットを開発しており、最大仕様のもので低軌道へ129トンの打ち上げ能力があるとしています。つまりSLSは火星有人探査を目標とした超重量級打ち上げロケットであることを考えると、ロシアの新型ロケットについても火星を目標にしていると考えられ、SLSに対抗するため開発していると考えられます。
2020年前後からそれ以降に向けたロシア宇宙開発として2014年7月、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のアレクサンドル・イワノフ第一副長官は「2030年代に月への有人飛行、及び着陸を行う」と発言しており、明かされた計画では2020年までに月軌道に宇宙ステーションを設置し、2020~21年にかけ無人機による月面のサンプルリターン、2030年頃に人が長期間住める人口の基地を作るとしています。
副首相によると新たな超重量級打ち上げロケットは2015~25年を対象としていた新し連邦宇宙計画に含まれていたものの、承認はされていなかったとしています。
開発計画によると、ロケットの製造・開発はエネルギア社、クルニチェフ宇宙センター、ロケット宇宙センターのプログレスが行います。最初の段階では70~80トンの離陸用ロケット、次に100~120トンの貨物ロケットを建造し、最終的に120~150トンのロケットを目指すとのことです。
同計画について副首相は「ソビエト時代の復帰である」などと口にしているそうです。

▲旧ソ連時代に計画されたヴァルカン(ヘラクレス)ロケット、打ち上げ能力は低軌道に170トンを超えるとされていた。
これまで開発されたロケットで最大の打ち上げ能力があったとされるアメリカのサターンV、旧ソ連のエネルギアでも低軌道に100~110トンで、開発されれば人類史上最大の打ち上げ能力のあるロケットということになります。
一方アメリカはSLS(スペース・ローンチ・システム)というスペースシャトルから派生した打ち上げロケットを開発しており、最大仕様のもので低軌道へ129トンの打ち上げ能力があるとしています。つまりSLSは火星有人探査を目標とした超重量級打ち上げロケットであることを考えると、ロシアの新型ロケットについても火星を目標にしていると考えられ、SLSに対抗するため開発していると考えられます。
2020年前後からそれ以降に向けたロシア宇宙開発として2014年7月、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のアレクサンドル・イワノフ第一副長官は「2030年代に月への有人飛行、及び着陸を行う」と発言しており、明かされた計画では2020年までに月軌道に宇宙ステーションを設置し、2020~21年にかけ無人機による月面のサンプルリターン、2030年頃に人が長期間住める人口の基地を作るとしています。