E-mote

アニメやその手の映画ではCGが使われる時代になりましたが、実は私達でもイラストさえ描ければCGのように動くイラスト動画を作れるソフトがあるのはご存知でしょうか。今回はそれを可能とする有限会社エムツーの『E-mote』を紹介します。

パソコンでイラストを作成するソフトは複数存在しますが、そのイラストから動画を作ろうとなると大変な手間がかかると言われています。有限会社エムツーのE-moteはキャラクターのパーツ(最低8種類)を個別に描き、ソフト上で組み合わせることであらゆる表情、ポーズを作ることができその動作間のイメージを自動作成するソフトです。

E-mote_2
Photo:M2 Co.,Ltd.

具体的にどのように使うのか、どのくらいの手間が必要なのかはよくわからないのですが、Webサイトを見た限りでは個々のパーツ例えば口の形や目の大きさなど表情にあたるパーツを予め原画として作成し(作成はPhotoshopのファイル形式.psd)、E-moteで読み込むことでアニメーションの作成が可能となります。
また物理演算もでき、動きに合せて揺れるパーツ、例えばリボンやネクタイは当然ながら体の部位に至るまで調整することが可能とのことです。

E-moteで作成したものはWindowsを含め、スマホ端末からVITAなど携帯ゲーム機、そして固定のゲーム端末まで導入可能です。


E-moteは「えもふり」と「E-mote」の2つに分けられており、上記の仕様はより本格的で有料の「E-mote」です。えもふりは無料かつ簡単にアニメーションをつくることを目的としたソフトで、1枚の.psdファイルから主にWEBでの配信を目的としたアニメーションをつくることが可能とのことです。

▼えもふりで作成されたアニメーション(作者:珠樹三玄)

▼上記のアニメーションについて作者によると1枚目が元の絵で正面絵と閉じた目と開いた口を描いただけであり、2枚目以降はえもふりが処理したものとのこと


技術面はさっぱり分からないものの、エモフリであればキャラクターを紹介するようなWebページ、E-moteではさらにゲームまで作成できるというソフトになりそうです。今現在、この手のソフトを使ったゲームなりアニメーションはかなり少ないようなので、作品次第では草分け的存在になれる可能性もあるかもしれません。