
2012年8月、尖閣諸島に不法上陸した5人の人物。上陸後、反日デモなど現在も続く政治的な問題に発展したのですが、この時不法上陸した活動家について2年が経過した現在「反中活動家」などと中国紙で報じられいるとのことです。
2014年9月18日、環球網は「釣魚島防衛活動家の正体は反中活動の急先鋒」と題した記事を掲載し、尖閣諸島に向けて抗議船を出港させるなどしている愛国者たちは、反共産党、反中国運動にも身を投じていると伝えた。以下はその内容。2012年8月15日、沖縄県の尖閣諸島に不法上陸した数名の人物は記憶に新しいですが、彼らは一体何者なのでしょうか。
略
彼らは日本に挑む英雄として見られているが、本当に愛国の英雄なのだろうか。ネット上では「釣魚島防衛という活動は否定しないが、かつて国旗を燃やしたのもこの団体だ。彼らの動機は何なのか考えてみるべきでは?」といった疑問も出ている。
Record China
彼らは『両岸三地(中国、香港、マカオ)の保釣人士』を名乗りその後本国に強制送還されました。中国では英雄として迎えられたのですが実際のところは反中、民主化を訴える活動家(とされている)です。尖閣諸島に上陸したのは5人、香港・社民連メンバーの古思堯(66歳)、曽健成(56歳)、マカオ保釣行動委員会主席の伍錫堯(45歳)、香港「保釣人士」の盧松昌 (60歳)、福建省厦門(アモイ)「保釣人士」方暁松(35歳)です(年齢は事件当時のもの)。
記事によると、彼らは1996年に設立された保釣行動委員会に所属し規模は30人。「幹部は過激派の民主活動家からなる。98年には当時の江沢民主席による香港訪問に合わせてデモを行って罰金刑を受け・・・」などと書かれていることから、その幹部の1人は古思堯氏であることは間違いありません。
1998年の出来事とは当時国家主席だった江沢民氏が香港を訪れた際、古思堯氏自身が作った“江沢民の棺”を焼き罰金3000元を言い渡されています。同様の活動はこれまで何度も行なわれています。
▼2006年、天安門事件から17周年のイベントに参加した古思堯氏。担いでいるのは中国共産党の棺

▼不法上陸で拘束された古思堯氏

矛盾するようなパフォーマンスを行う彼らについて環球網は「自由、民主、人権といった「普遍的価値」を旗印に、中国をおとしめ、香港の独立や体制の転換を目指している。われわれは、彼らの愛国が誠実なものだという幻想を抱いてはならない」と書かれているそうです。