NVIDIAの月面着陸証明

1969年、人類が初めて月面に降り立ったことについて今現在も捏造だとする意見があります。その一つの証拠とされている“違う方向に伸びる影”について、米大手半導体メーカーNVIDIA CorporationがCGを使って事実かどうか証明を行いました。

1969年7月20日に実現したアポロ11号による月面着陸を巡ってはこれまで多くの捏造説が公表されてきた。

こうした捏造説の多くは、アポロ11号の乗組員によって撮影された月面写真の影の方向が不自然であることなどをその根拠としてきた。

なぜならば、もしアポロ11号の月面着陸の模様が地上のセットで撮影されたものだとすると、撮影のためには複数のスポットライトを使用する必要があり、光源が複数存在することによって物体に生じる影の方向性も、それぞれの物体によってばらばらとなってしまうからとなる。

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パソコンに搭載するGPU「GeForce」、スマホの処理装置「Tegra」でお馴染みのNVIDIAは月面着陸の捏造疑惑について3DCGを作成し、写真とCGにどれだけ差が生まれるのか比較検証を行いました。

検証したのはアポロ11号の月着陸船"Eagle"から降りてくるエドウィン・アルドリン飛行士を撮影したものです。この写真は最初に降りたニール・アームストロング船長により撮影されたものなのですが、月着陸船の影から降りたにもかかわらず宇宙飛行士がクッキリハッキリ明るく照らされているということに、スタジオで撮影された捏造写真だと指摘する声があります。

NVIDIAの検証によると、この写真を含め影がバラバラに伸びることについても単一光源の環境下、つまり太陽光の1つのみでこのような写真が撮影できるということを証明できたとしています。ちなみに、見出しの写真については月面から反射した光で、また他の写真ではアームストロング船長の白い宇宙服に反射した光が原因だとのことです。



ただし、NVIDIAはスタジオ撮影説を完全に否定したわけではなく、影と光の写真については間違いなく単一光源の環境下でも撮影出来ることを証明しただけだとしています。

アメリカのアポロ計画で行った複数の月面着陸について、その着陸船や月面車が動いた痕跡は月探査衛星で撮影されています。また中国が独自に行なった月調査について、この月面探査計画の最高責任者とされる人物が「米国のアポロ11号が人類初の月面着陸を成功させたのは事実だ」と発言しています。(参考)