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今から12年前、2002年アフガニスタン紛争でアメリカが行ったアナコンダ作戦で、救助を求めるネイビーシールズから正しく情報が伝わらなかったことについて、宇宙で発生したプラズマバブルが原因だとする論文が発表されたそうです。

2002年3月4日の早朝、アフガニスタンのバグラム基地の司令官は、戦闘中のNavy SEALSの兵士を救出するためにチノホークヘリコプターをタカールガー(Takur Ghar)の山頂に向かわせた。戦闘中のNavy SEALSの兵士は、折り返し、バグラム基地に対して、山頂付近は敵の勢力下にあるため、山頂付近にヘリコプターを着陸させてはならないと無線で送信した。

しかし、救出チームはこの無線を受信することはなかった。その後、ヘリコプターが山頂付近に着陸を試みると、敵の集中砲火を受けることで、結果的に救出チームの兵士3名が戦死する惨事となった。

ScienceNewsline
アップライド・フィジックスラボラトリーの研究者Michael Kelly氏によると、アナコンダ作戦で情報が正しく伝わらなかった原因として「プラズマバブル」による電波干渉現象にあったとする論文が発表されました。

Kelly氏はアナコンダ作戦に関する論文を専門誌で目にした際、原因不明の電波障害はプラズマバブルに原因があるのではないかと考えたといいます。その後コンピュータモデルを使いプラズマバブル発生をシュミレーションしたところ、通信が困難になるという問題を引き起こしていた証拠を発見したそうです。

▼救助に使用されたMH-47E
MH-47E

アナコンダ作戦での救助作戦は2002年3月4日早朝に行なわれたもので、アメリカ海軍の特殊部隊『ネイビーシールズ』を救助するため、空爆支援を受けながら特殊作戦用ヘリコプターMH-47を現場に派遣しました。
しかし、「(救助を行う)山頂付近は敵の勢力下にありヘリコプターを着陸させてはならない」と味方基地に無線送信したものの正常に伝わっておらず、救助チームを載せたMH-47はそのまま山頂付近に着陸を試みてしまいました。

この時、敵から攻撃を受けヘリからNeil C. Roberts海軍一等兵曹が落下。その後、拳銃と手榴弾、ナイフだけでアルカイダと戦ったものの戦死するなど、結果3名が死亡する事態になりました。(参考)