不具合が発生したソユーズ宇宙船

17年ぶりのロシア人女性宇宙飛行士が搭乗したソユーズについて打ち上げ後片方のソーラーパネルが展開しないという不具合が発生したものの、無事に国際宇宙ステーションに到着しました。

今月26日、宇宙船『ソユーズTMA-14M(Soyuz-TMA14M)』について、カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地から打ち上げを行い、国際宇宙ステーションへのドッキングが成功したと発表しました。

今回ソユーズに搭乗したのは米露3名の宇宙飛行士で、その中にロシアでは17年ぶりに登場した女性宇宙飛行士エレーナ・セロワさんも乗り込みました。これまで多くの宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに届けたロシアなのですが、国際宇宙ステーションにロシア人女性が入るのは史上初とのことです。

▼エレーナ・セロワ宇宙飛行士
エレーナ・セロワ

▼26日に行なわれた打ち上げの様子


これまで旧ソ連時代から110人程度の宇宙飛行士が登場しているロシアでも女性宇宙飛行士は4人しか誕生していません。具体的には「わたしはカモメ」で有名な女性として人類史初宇宙へ行った旧ソ連時代の英雄ワレンチナ・テレシコワさんを初め、宇宙遊泳を行ったスベトラーナ・サビツカヤさん、3人目のエレーナ・コンダコワさんが1994~95年にかけ宇宙ステーションミールで5ヶ月間の長期滞在を行いました(1997年にスペースシャトルで再び宇宙に行ってる)。

地球に帰還する恐れもあったソユーズ宇宙船

見出しの画像でも確認出来るように実は今回打ち上げられたソユーズ宇宙船について、2つあるソーラーパネルについて片方が展開しないという不具合が発生していました。ソユーズ宇宙船は数年前に採用された約6時間あまりで国際宇宙ステーションに到着するショートカット軌道により無事に到着することができたものの、従来のように2日要する飛行の場合、バッテリーの関係でドッキングはせず緊急帰還することになっていたとされています。
ちなみに閉じたソーラーパネルはドッキングの衝撃で展開したとのことです。