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核爆発というと一般的に人や都市に向け使用されるものですが、実は過去にガス田火災を鎮火させるため核爆発が使用されたことがあるのはご存知でしょうか。

火災が起こった時に消火に用いられるのは一般的には水ですが、、「水だけでは火が消えない」ということで、過去には「核爆発によって火を消す」という方法が採られたことがありました。実際に行うと何がどうなって火が消えるのかという映像がYouTube上で公開されています。

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これは1966年、旧ソ連のガス田で坑井からガスが噴出し引火、炎が吹き荒れるという事故が発生しました。当初、鎮火するために大量の水を使った鎮火ミッションが行われたものの失敗。その後、別のパイプを繋ぎガス圧を下げてから鎮火させようとするも、この案も失敗に終わったそうです。

そこで、問題のパイプ付近へ斜めから掘り進み核爆弾を設置、起爆させパイプを押しつぶしガスを止めようという案がでました。この作戦は成功しガスは止まったとのことです。



実は2010年、メキシコ湾で発生した石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」の原油流出事故で、同じく核爆発を使ってはどうかと発案されたことがあります。この発言を行ったのはロシアの原子力省戦略安定研究所所長ビクトル・ミハイロフ氏で、今回紹介したガス田を核爆発で鎮火したというプロジェクトに携わっていた経験がありました。

この案は米政府、及びBP社に何度も否定され実行されませんでした。