年をとると体力は当然ながら視力や聴力が衰えるというのはよく言われます。また嗅覚も衰える場合もあるのですが、米大学が行った研究によると嗅覚機能低下が発生した場合、5年以内に死亡する確率が約4割だったという信じがたい結果を報告しています。
『簡単なテストで正確に答えることができなかった』ということについて、かなりの嗅覚機能低下が疑われる人だと思われるのですが、これ以外も軽度の嗅覚障害とされた人で5年以内に19%が、また匂い正確に答えられた人で10%の死亡率だったとのことです。【AFP=時事】高齢者における嗅覚機能の低下は、以降5年間に死亡する可能性を高い確率で示唆する「前兆」であるとした研究論文が、1日の米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された。研究論文は「全米社会生活健康加齢プロジェクト(National Social Life, Health and Aging Project、NSHAP」の一環として行われた初の在宅調査の結果を基にしたもので、この調査を通じて年齢57~85歳の調査対象者のうち、嗅覚に関する簡単なテストで正確に答えることができなかった人の39%が、その後の5年以内に死亡していたことが判明している。
MSNニュース
これは米シカゴ大学医学部外科ジャヤン・ピント准教授らの調査により明らかになったもので、ピント氏は「嗅覚機能の低下は『炭鉱のカナリア』のようなものと考えている。直接の死因とはならないが、体内に何らかの
大きな異常が発生したことを表すサインだ」と述べています。
高齢者の嗅覚障害と死亡率についてどのような関係があるのかは分かっていないのですが、今後の研究次第では安価な臨床検査方法として用いられる可能性があるとしています。
高齢者の嗅覚障害と死亡率についてどのような関係があるのかは分かっていないのですが、今後の研究次第では安価な臨床検査方法として用いられる可能性があるとしています。
もしかしたら皆さんの身内で心当たりがある方もいらっしゃると思うのですが、以前テレビでは「認知症になる前に嗅覚障害が現れる」などと研究内容が紹介されていたこともあり、嗅覚障害と身体の異常は何らかの関係があると考えてほぼ間違いないと思わます。