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韓国の大手食品メーカーの東西食品は社内検査で大腸菌が検出された製品を廃棄せず、他の製品に混ぜ製造していたと複数の韓国メディアが報じています。

食品や衣料品の規制等を行っている韓国の国家機関、食品医薬品安全処によると韓国の食品メーカーの東西(トンソ)食品が大腸菌群が検出された商品を他の製品に混ぜ再利用していたと発表し、同社に対し3つの製品について流通及び販売の禁止を命じました。

韓国大手食品会社が“大腸菌シリアル”販売、韓国人が大激怒「...:レコードチャイナ

記事によると最近、鎮川(チンチョン)工場で製造していたシリアル製品「ポスト・アーモンド・フレーク」について社内で行った品質検査で大腸菌群及びカビが検出されたものの、この汚染食品を廃棄せず他のシリアル製品に対し1袋あたり10%ほどの割合で混ぜ製品を製造していたことが分かったとしています。

同社は「大腸菌群がないと判明した製品のみを出庫・販売してきた」「出荷前の検査なので違法ではない」と主張しており、問題があるとは認識ていなかったようです。ちなみに、2010年6月にも東西食品が製造した同じくシリアル製品から大腸菌群が検出されており自主回収を行った経緯があります。

今回見つかったのはエシェリキア属というベロ毒素を産生する大腸菌群で一般の人の腸管内に常在している菌です。感染が成立する菌量は約100個前後。水や食べ物、人と接触で感染し、症状を発症した場合は数日から2週間前後に激しい腹痛が生じます。また脳症や腎不全など合併症を生じることがあり、重症に至った場合は死に至ることもあります。 

東西食品は米国クラフトフーヅ社傘下の食品企業で同社のコーヒーブランド「マキシム(Maxim)」は韓国国内のインスタントコーヒー市場で7~8割のシェアを誇るブランドとなっています。