ロッキード・マーティン

アメリカの大手軍需企業、ロッキード・マーティンは次世代の発電技術として注目されている核融合炉について、トラックに積載できるサイズのものが5年以内に試作品、10年以内に実用品を開発できる見通しがたったと発表しています。

原子力発電とは異なる方法で発電することで、放射性廃棄物が出ないなどとされている夢の発電技術『核融合炉』について、ステルス戦闘機F-22やF-35の開発でお馴染みのロッキード・マーティンが実用化を目指していることが明らかになりました。

米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ | ビジネスニュース | Reuters

ロイター通信によると、ロッキード・マーティン社の開発チームの話として核融合エネルギー装置の開発において技術面の画期的進展があったとし、トラック積載サイズの小型核融合炉の実用化の見通しがたったと発表したそうです。

開発チームは実用化を目指す核融合炉の能力について、100MWの発電能力があり核融合炉のサイズは従来型の10分の1サイズになっているといいます。使用する燃料は重水素、三重水素で、変換効率としては同じ量の化石燃料の10,000,000倍のエネルギーを生み出すことができるとしています。

トラック1台サイズに100MW級の発電能力という大変な発電能力のある装置について、すでにいくつかの特許を申請しておりロッキード・マーティンは学会や産業界など協力相手を探しているとのことです。

ちなみに、この核融合炉を開発しているのはロッキード・マーチン先進開発計画、通称スカンクワークスです。