ヴィスビュー級コルベット

数日前より、スウェーデン周辺海域で謎の外国船が発見した事案について、スウェーデン海軍は最新鋭のステルス艦をはじめ掃海挺など動員し、大規模な外国船の偵察活動を行っているとのことです。

今月17日、スウェーデンの首都ストックホルムの東、50kmにある群島の周辺海域(多島海)の領海内で発見されたのは謎の人工物です。これはスウェーデン海軍が発見したものなのですが、現在潜水艦と言われているこの人工物の行方を追っていると報じられています。

スウェーデン海軍、領海内でロシアの「潜水艦狩り」作戦を実施 - BusinessNewsline

海外メディアによると、この人工物は17日以降3度撮影されており、スウェーデン海軍少将は自国の船舶ではなく「外国船だ」と述べています。またこの外国船について目視で浮いているのを見つけたものの、写真を撮影する段階では消えていたと述べていることから潜水艦とみられています。

今現在、どこの国の潜水艦なのかは明らかにされていないのですが、同国は外国政府による海中活動が行なわれている可能性があるとし軍事偵察活動を行っているとしています。ただし、「潜水艦の探索」を行っているというのは否定しており、あくまで情報収集をおこなっているだけと主張しています。

今回スウェーデン海軍の動員は第二次世界大戦以降最大のもの。海軍少将はこの潜水艦と思われる物体について、「ロシアと特定したことはない」としたうえで「外国による海中活動でUボートや小型のUボート、もしくはダイバーが原動機付きの水中機のようなものに乗っている可能性もある」と述べています。(参考)

スウェーデンとロシアの潜水艦

1981年10月27日、スウェーデンの領海で軍港に近い海域にて旧ソ連のウィスキー級潜水艦が座礁するという事件が発生しています。これはウィスキー・オン・ザ・ロックといわれているもので、座礁後スウェーデンが曳船を差し向けたものの潜水艦の副艦長が手榴弾をポケットに入れ拒否をしていました。

同潜水艦はスウェーデン海軍が行なっていた魚雷のテストを偵察するため派遣されたといわれており、座礁は未熟な乗員によるミスにより発生したと言われています。ちなみに、この潜水艦には核弾頭魚雷を搭載していたことを副艦長が認めているとのことです。(参考)