耐塩性ジャガイモ_1

食料品売場に行くと色とりどりの野菜が並べられていますが、これらはほぼ全て淡水の水により育ったものです。そんな野菜について世界で食べられるジャガイモを海水で育てられるという品種が登場しました。

画期的なジャガイモを開発したのは塩害に悩むオランダ人マルク・ファン・レイセルベルヘさんです。レイセルベルヘさんはこのジャガイモの開発にSaltfarm Texelを設立し、アムステルダム自由大学と共同研究を行い開発に成功しました。

海水でも育つジャガイモが食糧危機を救う革命的な一歩になる可能性 - GIGAZINE

レイセルベルヘさんによると、「世界の水の89%が塩水で一方農地の50%あまりが塩水化の危機にさられている」としており、「何十万人という人が塩害を受けた地域で生活を余儀なくされている」と述べています。耐塩性ジャガイモの開発を進めるに至った理由については、これまで海水を淡水化することにだけに力をいれていたものの、植物が既に持っているものに目を向け新たな視点で品種の開発に至ったとしています。

現在、この耐塩性ジャガイモは塩害被害にあっているパキスタンの農地で試験栽培が開始されることが決定しているとのことです。

▼ジャガイモの栽培試験
耐塩性ジャガイモ

パキスタンやウズベキスタンで農地が塩害農地になる理由について、大規模な灌漑開発を行った結果不適切な排水管理によって塩分を含む地下水が上昇し結果的に地表付近まで染み出すことで結果的に作物が作れなくなる塩害農地になる例があったそうです。

ARDEC45号:ウズベキスタンにおける塩害農地の除塩対策(リーチング)の現状

耐塩性ジャガイモの生育条件としてTested on Texelは10%の塩分濃度を与えた水でも成長することは可能だとしています。
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