
アメリカで近々行なわれるとし予約も受け付けていた世界初の商業宇宙旅行。しかし、その草分けとなるはずだったヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船についてある難題に直面し、計画に遅れが生じているとのことです。
既に700人以上のお金持ちが予約し代金を支払っているというヴァージン・ギャラクティックの商業宇宙旅行。しかし、民間人を宇宙に運ぶ宇宙船「スペースシップツー」のメインエンジンの開発が上手く行っておらず、当初計画されていた試験飛行が未だに行なわれていないという状態になっているとのことです。天才的設計者となるBurt Rutan率いるScaled Compositesはちょうど10年前となる2004年に史上初となる民間による宇宙船「SpaceShip One」を使って有人宇宙飛行を実現し、X Prizeの賞金1000万ドルを獲得した。その後、Scaled CompositesをVirginグループと宇宙観光旅行会社Virgin Galacticを設立し、Virgin Galacticの元で、初の商用民間宇宙船「SpaceShip Two」を開発し、現在、宇宙観光旅行の実現に向けた最終準備を進めている。
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記事によると、宇宙船スペースシップツーに搭載される液体と固体エンジンを融合させたハイブリッドエンジンについて従来の製品をそのまま大型化し燃焼試験を行ったところ、予想していた出力に達しておらずまた燃焼も不安定で到底使える物にならなかったとのことです。
▼2014年1月に行なわれたスペースシップツーの動力飛行
現在はこの難題を解決したという新しい推進剤を使用したエンジンの地上燃焼試験が行なわれるようになり、続く試験飛行が行われる予定とのことです。ただし、このエンジン開発が遅れたことで建造されるはずだったスペースシップツーの2番機は停止されたとのことです。
ヴァージン・ギャラクティックの商業宇宙旅行についてエンジンの開発は遅れているものの宇宙に向けたフライト計画は進んでいます。ヴァージン・ギャラクティックは旅行者は1人あたり20万ドル(約2,000万円)を提示していた料金について、予想外の開発費用等が発生したことでこの価格ので旅行は難しいことも予想されているとのことです。
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