Terrestrial Return Vehicle (TRV) と名付けられたのは国際宇宙ステーションから物資を載せ地球へ自動帰還するという大気圏再突入カプセルです。

Intuitive Machines: ISSサンプルリターン用の超小型の大気圏再突入カプセルを発表 - BusinessNewsline

これはアメリカのIntuitive Machinesという企業が開発しているカプセルで、同社によると国際宇宙ステーションの物資を地上に戻すには、定期的に行われる宇宙船を使用し宇宙飛行士と共に返すことと、耐熱パネルを有するドラゴン補給船以外方法はありませんでした。TRVを使用することにより柔軟な帰還が行えるというものです。

同社によるとTRV本体の輸送は日本や欧州が行っているISSへの補給船に搭載し、帰還は日本の実験モジュールに搭載されているエアロックから宇宙空間に出され地球へ向かうことになるとしています。着陸はパラシュートを使用した軟着陸になるとのことです。



このようなカプセルを開発した理由としては、定期的に帰還することしか試料をこれまでもより柔軟に地球に帰還させることを挙げており、例えば生物を使用した実験についても効率的に実験を行うことができその結果を素早く地上へ戻すことができるという商業的な利点があるとのことです。

TRVは2016年に実用化に向けた試験が行われる予定です。