オリオン宇宙船

スペースシャトルの代替機としてNASAが使用するオリオン宇宙船について、ロッキード・マーチンは初号機が完成したと発表しています。

同機は来月4日の打ち上げを前に完成したのは、NASAが今後様々な有人ミッションで使用する宇宙船、オリオンです。オリオン宇宙船は1981年から2011年まで使用していたスペースシャトルの代替機として開発が進められていました。

オリオン宇宙船初号機

こちらがオリオン宇宙船を含めた完成品です。実際のオリオン宇宙船はアポロ宇宙船のようなカプセル型になっており、現在サービスモジュールなどオリオン宇宙船を構成する1式が全てが収められています。

先端の尖ったものは緊急時に飛行士が搭乗したカプセルごと遠くに引っ張り上げるLaunch Abort Systemという緊急脱出装置になります。

参考:オリオン宇宙船の構成
オリオン宇宙船の構成

完成したオリオン宇宙船初号機は今年12月4日、Exploration Flight Test-1(EFT-1)という試験で初めて打ち上げが行われる予定です。試験は打ち上げから着水まで4時間あまりで、オリオン宇宙船に求められている各種性能試験、特に高速で大気圏内に再突入し安全に着水できるのかという点についてデータが集められます。



宇宙に関連する大きなイベントとしてはこの打ち上げが今年最後になるのですが、民間宇宙開発企業の度重なる失敗で“暗雲”が漂い始めている宇宙事業にNASAはどのような結果を残すことができるのでしょうか。

初号機から得られたデータの解析結果は2015年4月以降に発表される予定のようです。