スペースシップツーのフェザリング

先月31日、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船スペースシップツーが墜落した件について、当初言われていたエンジンの爆発が原因で墜落したのではなく、パイロットの操作により加速中にエアブレーキが展開し墜落に至った可能性があることが明らかになりました。(写真は2011年に撮影されたもの)

アメリカ、国家運輸安全委員会(NTSB)が進めていたヴァージン・ギャラクティックのスペースシップツー墜落事故について、同機はロケットエンジンに点火数秒後に「フェザリング」という大気圏再突入時に使用するエアブレーキを作動させていたことが2日の会見で明らかになりました。

NTSB: SpaceShipTwoはロケット加速中にフィンテール作動させてエアブレーキをかけた - BusinessNewsline

これは事故発生当時言われていたロケットエンジンが爆発し墜落したという事故原因を否定するもので、NTSBが事故後間もなく行った記者会見ではフェザリングは自動的に展開した(パイロットが意図しない形で展開した)としていました。しかし、今回の記者会見ではこれも否定され、正しくはパイロットに操作により作動していたことが分かったとしています。

▼スペースシップツーのフェザリング
スペースシップツーのフェザリング_1

事故発生の時間帯も明らかになっています。
10:07:19 母機ホワイトナイトツーから分離
10:07:29 ロケットエンジン点火(10秒後)
10:07:31 飛行速度マッハ1.02、フェザリング開始(12秒後)
10:07:34 空中分解(15秒後)

フェザリングについて作動させた理由としてコックピットの計器表示などを確認し誤った情報から誤操作を行った可能性があるとしています。また、飛行時の映像からパイロットがフェザリングの操作を行っていることが確認しており、機体のレーバーもフェザリングが動作する位置になっていたとされています。


先のスペースシップツーの試験飛行の際もロケットエンジン点火し燃焼終了にフェザリングを作動させ翼を折り曲げる試験を行っていました。この飛行では正常に飛行できたことから今回の事故は操縦ミスでフェザリングを早く作動させたことにより、翼が折れ墜落に至った可能性が高いとの見方が強いとのことです。

▼以下は2014年1月17日に行われた滑空飛行試験テスト。


00:00 母機ホワイトナイトツーから分離
00:05 ロケットエンジン点火(5秒後)
00:22 燃焼終了(17秒後)
フェザリング開始(映像が切り取られ時間は不明) 

こちらの映像からはロケットエンジンが燃焼終了後にフェザリングを行っており、今回の事故のように燃焼中に作動させたとすれば明らかな操縦ミスと判断できます。 ただし、AFP通信では「フェザリングが自然に始まったのか、レバー操作によって始まったのかは分かっていない」とも書かれており、作動したフェザリンクを解除しようとレバーを入り切りしていた可能性も考えられます。

これらデータはほぼ全て回収されているようで「最終的な事故報告は12ヶ月ほど時間がかかる」と話しています。
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