エアバス ベルーガ

エアバスが5機運用している特殊な輸送機として「エアバス ベルーガ」があります。皆さんもテレビ等で一度は目にしたことがある航空機と思われるのですが、エアバスは同機の退役を前に新たな輸送機の開発を発表しました。(写真は現在運用されているベルーガ)

今月17日、エアバスは旅客機の胴体部品をそのまま空輸することができる「エアバス ベルーガ」についてさらに巨大な構造物を輸送できる新型輸送機を開発すると発表しました。

Airbus: 超大型輸送機「ベルーガ」の新型機を開発へ - BusinessNewsline

記事によると、新型輸送機はこのベルーガ(A300-600ST)を元に改造を加えた設計にするとしており、コクピットや格納方法などの構造はベルーガと同じで、貨物スペースの直径や長さをさらに巨大化した機体になるとしています。

同社によると、新型輸送機はベルーガと同じ5機生産する予定で、旧ベルーガの引退と引き換えに2019年~2025年にかけ導入する計画です。 



ベルーガとはシロイルカの別名で、同機がシロイルカに似ていることから付けられました。冒頭書いたようにこの機体は旅客機の胴体を運ぶという航空機部品専門の輸送です。つまり飛行機を作るための飛行機という位置づけなのですが、もちろん航空機パーツ以外にもチャーター輸送などに使用されたことがあります。

エアバスは新型機エアバスA350 XWBシリーズの開発、生産を進めており新型ベルーガは受注数800機を超える機体構造の輸送任務に就くことになります。