自作オーディオセレクター_1

いくつかの音声入力に対し1つのヘッドホンを共有したい場合に使用する「オーディオセレクター」なるものが世にあることはご存知でしょうか。今回はこの装置を知識ゼロながら自作するという無謀なことを行ってみました。

完成までの後編はこちらから
電子工作知識ゼロが作る、自作オーディオセレクター 後編 : ZAPZAP! 

テレビやパソコン、スマートフォンなどヘッドホンを共有するとなると視聴したい機器に対し接続し直さなければなりません。この作業を省略するためスイッチ1つで切り替えることができる『オーディオセレクター』なるものが市販されているのですが、今回は同じ機能を持ったものをパーツを購入し自作してみることにしました。

市販のものはダメなのか

実はオーディオセレクターは2,000円もしない物が売っており、いちいち自作する必要はないのですが安物の欠点としてノイズが入ることが知られているそうです。

実際にオーディオテクニカのat-sl31aを購入したものの聞くに耐えないノイズが入り(パソコン接続の際、特定のソフトを起動するとビビビッというノイズが入る)、調べてみたところノイズは製品の不具合ではなく同じ価格帯のソニー製のSB-A40であっても、上海問屋のもので入ってしまうそうです。

そこで自作したものはノイズが入らないと知り作ってみることにしました。

パーツ購入

冒頭にも書いたようにハンダ付け程度は行ったことがあるもののこの手の工作の知識はゼロということでネットで調べならがパーツを購入しました。

MJ-073H @74 × 4 296円 (φ3.5ステレオジャック)
SRRN142100 383円 (アルプス電気 ロータリースイッチ)
K-5475-M 425円 (サトーパーツ つまみ)
YM-130 645円 (カタチ電機工業 YM型薄型ケース)
1,749円(送料+432円)

購入先は千石電商のネット販売です。

ロータリースイッチは4つの入力に対し1つの出力という使い方ができるので、φ3.5ステレオジャックは通常は5つ必要です。(私は勘違して4つだけ購入してしまいました。そのため3入力、1出力で作っていきます)

加えて必須の道具として
テーパーリーマー 800円ほど (エンジニアTR-02を購入したもののTR-01でよい)
ケーブル(電線) 100円ショップ (有線LANケーブルを分解したものを使用)
ハンダゴテ 1,000円ほど (100円ショップに売っている)
ハンダ 100円ショップ
電気ドリル 3,000円ほど (先端がキーレスチャックのもの)
ドリルビット 100円ショップ (3mm,5mmなど数本)
砥石 100円ショップ (キーレスチャックに付けて使用)
六角レンチ 100円ショップ (ツマミの固定)

電気ドリルは大体のご家庭にあると思うので、あとはテーパーリーマーを買い100円ショップで道具を揃えることができます。

▼MJ-073H
MJ-073H

▼SRRN142100
SRRN142100

▼K-5475-M(固定に爪楊枝サイズの六角レンチ必要)
K-5475-M

▼YM-130
YM-130

無事にオーディオセレクターを作り上げることが出きるのか。後半では実際に作った様子を交え紹介していきます。

完成までの後編はこちらから
電子工作知識ゼロが作る、自作オーディオセレクター 後編 : ZAPZAP!