Mistral-class amphibious assault ship

ロシア政府の発注を受けフランスが建造した強襲揚陸艦について、引き渡しが一時中止されていると報じられています。

フランスが建造したロシア海軍向けミストラル級強襲揚陸艦「Vladivostok(ウラジオストク)」について、フランスの外務大臣がツイッター上で引き渡しを一時停止する処置を取ったと明かしていたことが明らかになりました。

フランス政府、ミストラル級強襲揚陸艦「ウラジオストク」のロシアへの引き渡し停止で正式決定 - BusinessNewsline
これを報じたBBCによると、ウクライナとロシア生じている問題についてEUがロシアに対し経済制裁を続けており、フランス政府もこれに従いロシア側への引き渡しを停止したとことです。
また、先月末にはロシア政府側担当者がTwetter上で「フランス政府と艦船引渡しの最終合意をした」などと明かしていたものの、フランス政府はこの発表を否定していました。

1番艦ウラジオストクの建造費用は12億ユーロ(約16億ドル)とされており、仮に引き渡しが完全に中止された場合は建設代金の返済及び違約金の支払いが発生することは確実で、またロシア側も今回の発表をうけフランス政府に対し損害賠償請求訴訟を起こすなどと態度を明らかにしています。

▼ミストラル級強襲揚陸艦
Mistral-class amphibious assault ship
ウラジオストクは2012年2月1日に起工し2013年10月15日に進水したフランスでは最新の強襲揚陸艦です。艦艇は全通甲板となっており航空機はヘリコプターの運用が行われます。船体は全長210m、全幅32m、排水量2万1500トンで航空機を搭載しない場合、格納庫には290輌あまりの戦闘車両が搭載できます。
また医療機能も充実しており、2つの手術室を始め19床の常設ベッドから50床のベットを追加でき、さらに取り外し可能な医療モジュールを別途追加することで医療機能の拡張を行うことができます。

ウラジオストクは既に完成しておりロシア海軍の将兵により各種試験も行われ、残すところはロシアへの引き渡しのみという状態になっています。

Autonomous spaceport drone ship_2

Autonomous spaceport drone ship_3