大気汚染

この季節、中国では暖房用の石炭を家庭で燃やすことで酷い大気汚染に見まわれるのですが、一方で新鮮な空気を求め地方に旅行するという肺洗浄観光なるものが人気だといいます。しかし、そこには別の汚染が広がっていたとのことです。

中国紙参考消息はイギリス紙が報じた中国の肺洗浄観光が人気という記事から実際に現地に訪れどのような状態なのかという記事を掲載しました。

中国で新鮮な空気を求める「洗肺ツアー」が人気に、しかしそ...:レコードチャイナ

これはイギリス紙フィナンシャル・タイムズが報じたもので、記事では「新鮮な空気を吸うためだけのために、車を5時間走らせた」という内容で1ヶ月に1回程度のペースで行っており、中国人の間でも肺洗いツアーは人気で同じように出かけている人は大勢いるとしています。

この手の肺洗浄観光とは日本で言う暑い日に避暑地に行くという感覚と思われるのですが、旅先で人気なのは海南省三亜市、チベット自治区ラサ市、浙江省舟山群島(諸島)で、実際に旅先になっている中国の地元政府もこれを推奨しているのことです。

舟山群島
舟山群島
中国浙江(せっこう)省北東部、東シナ海にある群島。沿岸は好漁場で、漁業・水産加工業が盛ん。最大の島は舟山島で、面積約523平方キロ。(参考)

そんなことで参考消息の記者がイギリス紙の記事から舟山群島に行った所、空気が新鮮でノドが痛くならなかったと空気の良さを身をもって体感できたとのことです。しかし、海辺を歩いていたところで悪臭を放つ汚水がそのまま垂れ流しになっている光景を目にしたといいます。