レコードプレイヤー

黒い円盤をゆっくり回転させ音を鳴らすアナログレコード。日本では中古ショップに行かないと目にしないレベルのものなのですが、イギリスではアナログレコードの売上が右肩上がりに伸びているといいます。

ここ最近、音質を高めたハイレゾ音源なるものが流行りつつあるそうなのですが、一方イギリスではレコード盤、つまりアナログレコードの売上が伸び、今年は既に100万枚を突破したと報じられています。

イギリスでアナログレコードの売上が100万枚を突破、1997年以来18年ぶりの快挙 - BusinessNewsline

これはイギリスのOfficial Charts Companyが行った集計により明らかになったもので、イギリスでは大手アーティストが通常のCD版の他にもアナログレコード盤もリリースをはじめるような風潮が広がっているといいます。そのため、若い人を中心にアナログレコードが広がりつつあり、世界で衰退しているCDの売上枚数とは真逆にアナログレコードが盛り返す動きが見られているといいます。

Official Charts Companyによると今年の最終的な売上枚数は120万枚になるとしており、この数は1997年以降では最高の売上枚数だとしています。

▼世界のアナログレコード売上
Infographic: Vinyl Comes Back From Near-Extinction | Statista
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Official Charts Companyはこの動きについて「音楽業界のデジタル化が進行するなかで、アナログレコードの復権は、人々が、形のあるものとして、音楽に接したいと考えている表われ」だとしており、誰も想像しなかったアナログレコードの復活に期待しているようです。

日本ではアナログレコードで出そうというアーティストいないと思われるのですが、若い人を中心にアナログという“目新しさ”を刺激され売れる可能性は十分に考えられます。

ちなみに最近のレコードプレイヤーには針を使わずレーザーで起伏を読み取るという非接触型「レーザー・ターンテーブル」も登場しているそうです。ただし非常に高価(50万円以上?)ということで一部のオーディオファンや放送局が使用しているそうです。