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北朝鮮の金正恩氏が先日視察したというのは自国の空軍基地です。北朝鮮では「今も博物館にあるような戦闘機が実戦配備されている」などと言われることがありますが、今回撮影された写真にはMiG-15という過去の名機が映し出されていました。

朝鮮中央通信社は先月28日、北朝鮮の金正恩氏が空軍の施設を視察し、朝鮮人民軍航空・防空軍の女性戦闘機パイロットの飛行訓練を指揮したと報じられました。

掲載された写真には花を纏った若い2名の女性パイロットがいるのですが、なんと金正恩氏が直接一眼レフで撮影しているというよくわからない写真も掲載されているそうです。

そして驚きなのが旧ソ連のジェット戦闘機「MiG-15」が未だに実戦配備されているという事実です。MiG-15は一部の国でもジェット戦闘機の“訓練機”として現役とのことなのですが、これは「MiG-15UTI」という前後縦並びに2名が搭乗する複座練習機型を指します。
しかし、今回撮影されたものはどう見ても複座練習機型ではなく単座の初期型もしくは改良型「MiG-15bis」であることが確認できます。

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また北朝鮮ではMiG-17も実戦配備されているとのことなのですが、コックピット上部の出っ張りがないことなどから写っているのはMiG-15で間違いないと思われます。

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MiG-15は1947年、改良型のMiG-15bis (МиГ-15бис)は1949年に初飛行したジェット戦闘機で誘導ミサイルを搭載できる機種ではなく機銃(37mm、23mm*2機関砲)が固定武装となっています。同機は朝鮮戦争で同じくアメリカのジェット戦闘機F-86Aと戦闘しており、これが現在に続く史上初の後退翼ジェット戦闘機の戦闘となりました。

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Photo:中国網