VetiGel

1年に何回かバンソコウを使用されと思いますが、基本的に傷口を保護するというもので直接患部を直すという効果はありません。しかし、将来の絆創膏は傷口を塞ぎ出血を止めてくれるというモノになりそうです。

アメリカ、ニューヨーク州ブルックリンに本社を置くSuneris社は傷口に直接塗りつけて出血を止めるというゲル状の絆創膏『VetiGel』の開発をしています。見た目はスライムのようなモノなのですが、人体であれば皮膚の表面は当たり前ながら、体内の臓器に直接ゲルを塗りつけ短時間で防ぐという優れた止血効果があります。



動画では途中に動物の臓器に血液を流し出血している状態を作っているのですが、VetiGelを厚めに塗りつけることで素早く出血を止めています。

このゲルは植物由来のポリマー成分から作られており、熱(体温)が加わることで固まるという性質があるそうです。また優れた点として、ゲルは自然に体内に吸収されるため、体内でもそのままにしておけば良いとのことです。

一般の人はそう使うような物ではないのですが、例えば直ちに出血を止めなければならない救急という分野では将来広く使われるようになるのかもしれませんね。

ちなみに、止血剤を始め「未来の絆創膏」はいくつかあり、例えば今年第61回米国真空学会では傷口からバクテリアを吸い出し、傷口をこれまでも早く直すというナノファイバーが開発されており(参考)、単純な止血剤としては2011年に大動脈の傷口でも塞ぐことが出きると謳う止血剤「celox」が開発されています。なとアメリカのアマゾンでは既に販売されているものなのですが、こちらは包帯にcelox組み込み傷口をふさぐというまさに未来の絆創膏になっています。