チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星_1

先日、欧州宇宙機関の探査機「ロゼッタ」がチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に接近し子機が着陸を果たしました。実はこの時ロゼッタが撮影した写真が公開されているのですが、彗星は赤茶色の地表だったことが明らかになりました。

彗星は灰色ではなかった:探査機ロゼッタ、カラー画像を初撮影

探査機「ロゼッタ」が撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のカラー合成画像第1弾が公開された。画像では、彗星が、火星表面とよく似た濃い赤茶色に輝いている。

WIRED.jp
この画像は探査機ロゼッタが着陸機フィラエを投下する前に撮影したものなのですが、そこから光の波長を解析し着色を行った結果、これまで一般的に描かれていた真っ白の地表面ではなく赤みがかった茶色をしていることがわかったとのことです。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

写真はRosetta Orbiter Imaging System(OSIRIS)により撮影されたもので、私達が使用するようなデジカメではなく、250〜1000nmの光の波長を撮影できるという特殊なカメラで撮影されました。(人間の目は360~830nmの波長が見える)

どのような理由で赤茶色になったのかは分かっていないそうなのですが、他の彗星も同じように赤い色をしているのかもしれませんね。

▼自然色で撮影された銀河
デジタル合成された写真

ちなみに、このような宇宙を撮影した写真はデジタル合成したものがほとんどで、「実際に人間の目にはこう見える」という処理が行われているものから、見えない内部をわかりやすく研究者向けに画像を仕上げられたものまで含まれています。