NASA、アメリカ航空宇宙局は地上からメールで送信された設計図を元にレンチを製造したと発表しました。これは今月に入り国際宇宙ステーションに滞在しているBarry Wilmore宇宙飛行士が船内で小型レンチが不足していることに気づきNASAに設計図を送信するように依頼しました。

国際宇宙ステーションで「スパナ」が不足、NASAが電子メールで送信 - BusinessNewsline

依頼を受けNASAは3D CADを使用しレンチの設計図を作り上げ、国際宇宙ステーションまでメールに添付する形で送信。データを受け取った宇宙飛行士がデータを読み込ませ製造したものです。3DプリンタはMade In Space社がNASAから委託を受け製造した世界初の宇宙版3Dプリンタで2014年9月に設置し現在まで試作品を含め20前後のモノが製造されていました。

▼国際宇宙ステーションに持ち込まれたものと同じ3Dプリンタ


NASAによると宇宙で作られた3Dプリンタ製品は一度地球へ戻し、特に強度面について詳細に分析を行うとしています。3Dプリンタが国際宇宙ステーションに持ち込まれた理由としては調達が極めて困難になる深宇宙、例えば小惑星帯や火星といった場所で換えのパーツを作るためであり結果次第では今後登場する宇宙船には3Dプリンタが設置される可能性があるとされています。