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地球に落下した隕石といえば6500万年前に恐竜を絶滅に追いやった原因とされますが、現在もこれら隕石の脅威には常に晒され続けています。そんな中、NASAは100m以上の隕石が落下した場合“滅亡する”という国をいくつかあげているそうです。

2013年2月、ロシア上空で爆発したのは直径17m質量は1万トンあまりの小惑星とされ、隕石で多数のけが人が出たという極めてまれなできごととなりました。

学者 小惑星の落下によって滅亡する恐れのある国10カ国を発表 - News - 国際 - ロシアの声

現在、地球近傍小惑星などと呼ばれる50m以上の小惑星は9,000個以上が確認されており、全てが関しの対象となっています。また、これによると少なくとも2100年ごろまでは地球に衝突する小惑星は無いとされています。

その上で、仮に100mクラスの小惑星が地球に衝突した場合として津波といった直接的な影響の他に竜巻や洪水という気候変動という間接的な影響でいくつかの国が滅亡するなどとNASAが発表しているそうです。具体的には英国、米国、中国、イタリア、インドネシア、フィリピン、ナイジェリア、日本、インド、ブラジルの10カ国をあげています。

ただ、どのような基準でこのような国を上げたのか、引用先には「滅びる」としか書かれておらず全くの意味不明の内容になっています。またNASAがこのような論文を発表しているのかという点についても確認できませんでした。
その上で、過去に発表されていたものと非常に似ており、それでは人口密度が高く、小規模の衝突であっても大きな被害が出る国としてこれら数か国があげられていたことがあります。

▼サイディング・スプリング彗星
サイディング・スプリング彗星

さて、今年10月火星に衝突が心配された天体があったことはご存知でしょうか。これは「C/2013 A1」サイディング・スプリング彗星などとなづけられたもので、2014年10月19日に火星の中心から14万kmの距離を通過していきました。
この天体が発見されたのは2年前の2012年12月8日のことで、直径500mという核をもつ小惑星であってもこの距離に近づくまで未確認の天体でした。また衝突する確率や距離についても正確に割り出すことは極めて難しいことが分かり、当初から火星へ衝突する確率が存在しており、これは観測から171日目あたりまで最小距離がゼロ(衝突する)とされていました。