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中国で名の知れた無料動画サイト「人人影視」が今月22日をもって閉鎖していたことが明らかになりました。

中国系メディアによると、無料動画サイトとしてこれまで多くのユーザーを獲得していた人人影視が今月22日に閉鎖していたことが明らかになりました。具体的な理由は明らかにされていないものの、サイトの運営者によると正式な閉鎖宣言として、「われわれを必要とする時代は終わった。今は私たちよりももっと良いルートが別にある。これ以上続ければ、皆さんに迷惑をかけることになるだけだ。ご理解いただきたい」としていたそうです。

中国の人気無料動画サイトが閉鎖を正式宣言、中国ネット「こ...:レコードチャイナ

プロ顔負けの翻訳者が集う人人影視

記事によると、人人影視がここまでユーザー数を獲得していた理由については海外の人気番組が字幕付きで公開されていたというところにあるとしています。人気があったのはアメリカ、韓国、日本の番組で放送された翌日には字幕付きの動画が公開されるなど、そのスピードが好評だったといいます。

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この字幕付きの動画を作っていたのは「字幕組」などと呼ばれる中国で外国語を専攻している学生らで「翻訳スキルを向上させるため」という目的で特に収入得られるわけでもないにも関わらず行っていたといいます。動画はアニメといった30分ものから1時間を超えるドラマなのですが、ほぼ完全に翻訳されたものが翌日には投稿されていたといいます。

閉鎖に至った理由はこのようなテレビ番組を扱っていたことが最大の理由なのですが、今回の閉鎖について中国人からは「ちゃんと版権を買って、有料で配信すればいいじゃないか」 「俺は金を払ってでも、人人影視が見たいのに」と今後も続けて欲しいという要望の他にも「広電総局(中国の全メディアを取り締まる機関)のヤロー!」 「これからはあのくだらない抗日ドラマを見ろというのか!」 など当局に向けられたコメントも寄せられていたとのことです。