MQ-8C

ありとあらゆる乗り物が無人化されつつありますが、今回新たに無人化されたのは艦船で使用されるヘリです。試験が行なわれたのはノースロップ・グラマンが開発を進めているもので有人のヘリを改造したMQ-8Cです。

先月23日、ノースロップ・グラマンはアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦(イージス艦)、ジェイソン・ダンハムDDG-109を使用し初めて無人ヘリ「MQ-8C」を艦船からの離着艦試験に成功したと発表しました。

試験はジェイソン・ダンハムに設けられている有人ヘリコプター用の発着艦デッキを使用したもので試験自体は2014年12月14日に行なわれました。



ノースロップ・グラマンは陸上とは異なる洋上を航行中の艦船を使った着艦試験について、MQ-8Cは常に変化する環境の変化の中で使用されるという『ダイナミックインターフェース機能』が初めて現実環境中で試された試験だとしています。

MQ-8Cのベースとなった機体は世界各国で報道や緊急等に使用されているベル・ヘリコプター社のベストセラー有人機『ベル407』を無人機に改造したもので、MQ-8Bという同じく無人ヘリの遠隔操縦システムを搭載したヘリになっているといいます。

運用はヘリコプター離着艦用の甲板を有する艦船で、イージス艦以外にも沿岸戦闘艦という小型の水上戦闘艦に搭載されるとしています。有人ヘリとMQ-8Cの違いとしてはMQ-8Cは12時間の連続した運用が可能で、有人機のように広い物資スペースがあり現在は物資の輸送任務に就くと想定されているそうです。