間伐材バイオマス発電所

F-22やF-35など最先端の航空宇宙技術を誇るロッキード・マーチンが新たに建設しようとしているのはエコな発電所です。

ロッキード・マーチンはConcord Blueというドイツの廃棄物からエネルギーを製造する企業と協力し、ドイツのヘルテン地方に森林から発生する間伐材を利用したバイオマス発電所を建設すると発表しました。

ロッキード・マーチンによると今回建設するのはConcord Blueが誇るReformerテクノロジーが使われた発電所です。Reformerテクノロジーとは間伐材を含む複数の有機物を蒸気熱分解しガス化しエネルギーに変換するというもので、ロッキード・マーチンが発電所の設計から建設を行いConcord Blueがテクノロジーの技術提供を行うとしています。

Reformerテクノロジー

ドイツでは脱原発ということでクリーンエネルギーによる発電が注目されており、今回建設される発電所の出力は5MW、ドイツの平均的家庭の5000世帯と少ないものの太陽光など天気や時間に左右されない安定供給できる発電施設になります。

バイオマス発電は日本国内でも注目されているものの、採算性を確保するには必然的に大型の施設が必要となる一方、間伐材等のバイオマスが大量に必要になることから原料調達の難しさが問題視されているとのことです。
また様々な規制があることからロッキード・マーチン及びConcord Blueが建設するような小型のバイオマス発電所を建設する国内メーカーは皆無とされているそうです。(参考:日本経済新聞)