新種の鳥類

福井県で見つかった鳥類の化石について、鳥類の全身骨格化石という以外にも立体状態で化石になったという極めて貴重な化石となる可能性があるとのことです。

福井県勝山市北谷町杉山にある手取層群という化石がよく見つかる層で見つかったのは新種と考えられる原始的な鳥類の化石です。発掘調査は2013年8月に行なわれ、その後研究が行なわれた結果、鳥類の化石で新種の可能性が高いとし今回発表が行なわれました。

日本初、原始鳥類の全身化石を発見 福井県勝山市で、新種の可能性も 恐竜特集 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト

化石は縦21cm、横32cmサイズで100個余りの全身骨格が確認でき、骨の特徴から恐竜ではなく恐竜から進化した鳥類であると判断されました。

福井で見つかった新種の鳥類
photo:Yahoo!News

この化石は今から1億2000万年前(白亜紀前期)の地層から見つかったことから、鳥類としては極めて原始的な鳥類の一種であると考えられています。同じ年代の化石で全身骨格のものは唯一中国で確認されていたものの、同国以外で発掘されたのは初めてです。

またこの手の化石は押しつぶされたかのように平べったくなっているものがほとんどなのですが、今回発見されたものは世界的にもまれだという立体的な化石となっており、貴重な資料になることは間違いないとされています。

2008年には同じく福井県福井市美山町にて今から1億4000万年前とされる獣脚、竜脚、鳥脚それぞれの足あとが残った足跡化石が発掘されています。

福井県は恐竜などの化石が発掘され日本有数の地域であり、化石が発見された勝山市にある福井県立恐竜博物館世界三大恐竜博物館の1つという大規模な施設が設けられています。
今回発表された化石は2015年1月6日より同博物館で展示されるとのことです。