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1981年に中国国営『新華社』が報じたある記事について34年が経過した現在、記事内容に誤りがあったと記者がネット上で謝罪していたことが明らかになりました。

今回謝罪したのは新華社で記者をしていた李竹潤という人物です。李さんは今らか34年前、記事として「米陸軍士官学校には人民解放軍の英雄・雷鋒の彫像があり、米軍人は英雄として崇拝している」を掲載しました。記事には「米陸軍士官学校では孫子の兵法がバイブルとなっている」 などと記載されており、国営メディアが報じたということもあり、多くの国民がこれを信じていたといいます。

「米陸軍士官学校は雷鋒を英雄として崇拝している」新華社記...:レコードチャイナ

元記事は海外メディアが報じたという「米陸軍士官学校では雷鋒を学んでいる」という内容だったのですが、実はこれが4月1日に掲載されたものでした。なんとエープリルフールネタだったのですが、東洋人である李さんはそんなことに一切気がつかず掲載してしまったというものです。
その後、李さんがエープリルフールネタと知ったのは16年後の1997年だったとのことです。

それから18年あまり自分の誤報記事と世に広まった「アメリカ陸軍士官学校では孫子の兵法を学んでいるらしい!」という噂をずいぶん気にしていたらしく、72歳になった2015年ネット上にて1981年の記事を誤報だったと明かし謝罪したとのことです。

もうちょっと早く撤回、謝罪すべきだったと思われるのですが、扱った記事が『孫子』と『米軍』、そして記者としてのプライドがあったことに原因があるのでしょうか。