ファルコン9

先日ケープ・カナヴェラル空軍基地から打ち上げられたスペースXの再利用ロケット「ファルコン9」について、着陸試験に失敗した理由は落下時に本体を姿勢を保つ安定翼の動作液が不足したことだとする見方が発表されているようです。

今月10日、フロリダ州から打ち上げられたのはファルコン9というアメリカ民間宇宙開発企業が打ち上げたロケットです。このロケットには国際宇宙ステーションへ物資を輸送するドラゴン補給船が積まれ、ロケット本体は地上へ着陸するための装置が搭載されており、初のロケット回収試験が行なわれたものの結果は墜落し機体は失われました。

今回の失敗についてsorae.jpによると、ロケット本体上部の4カ所に備え付けられた格子状の安定翼(フィン)について着陸するまでに動作液を使いきってしまい結果墜落したと同社CEOがツイッター上で明らかにしているとのことです。

▼ファルコン9の安定翼動作例


今回の着陸試験は甲板が設けられた特殊な船の上で行なわれました。ロケットは船体上に落下したものの左舷から船尾にかけ燃えた跡が確認される程度で、公開された写真からも特に船体構造には問題はないことが確認できます。

Autonomous spaceport drone ship

一連の試験について着陸時の映像は海域は暗く、霧も出ていたため鮮明な映像は得られなかったという理由により公開されていません。
同様の着陸試験は来月行なわれるファルコン9の打ち上げでも実施する予定です。