ビーグル2

2003年12月、火星に着陸途中で行方不明になった欧州宇宙機関の火星探査機「ビーグル2」がなんと11年ぶりに発見されたと報告があったことが明らかになりました。

これはNASAの火星探査衛星「マーズ・リコネッサンス・オービター (MRO) 」が火星地表面を撮影した写真の中に偶然写り込んだもので、NASAの研究チームが画像を解析した結果、欧州宇宙機関のビーグル2であると判断されたようです。

火星降下中に行方不明となったESAの火星探査機、11年ぶりに墜落地点が判明 - BusinessNewsline

MROが撮影したビーグル2

解析を行ったのはNASAのジェット推進研究所(JPL)で、研究チームによるとビーグル2は問題なく火星に着陸したもののその後ソーラーパネルの展開途中に何らかの不具合が生じ地球と通信ができない状態に陥った可能性が高いと判断しています。

具体的には写真には4枚あるソーラーパネルのうち2枚のみ展開された状態になっており地球との通信アンテナはこのソーラーパネルの表側にあることから、合わせて全て展開されないと地球へ通信が行えないという設計の甘さが探査計画失敗の原因だとしています。

ビーグル2はこれまで軟着陸そのものに失敗したと考えられており、着陸に成功したもののソーラーパネルの展開の失敗していたという想定外の展開にEASの関係者に衝撃を与えているといいます。


マーズ・リコネッサンス・オービター (MRO) は解像度約30cmという高性能カメラHiRISEを使用し火星地表を撮影しています。その写真からは現在活動中の火星探査車をはじめ、2013年には1972年12月2日に火星に軟着陸を果たし僅かな時間で通信が途絶えた旧ソ連の無人火星探査機マルス3号(Mars 3)の発見にも成功しています。
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