B-871

潜水艦というとスクリューによる推進方式が知られているのですが、実はポンプジェット推進(ウォータージェット推進)が採用された潜水艦があるのはご存知でしょうか。今回はロシア海軍のポンプジェット推進実験艦B-871「アルローサ」を紹介します。

サンクトペテルブルクの海軍造船所に現れたのはB-871「アルローサ」という潜水艦です。アルローサは後部を見て分かるように通常のスクリュー推進とは異なるポンプジェット推進を採用した潜水艦になっています。現在、潜水艦に対し改装を行うためドック入りしているらしく、撮られた写真の中には貴重なポンプジェットを分解したものもあります。

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B-871「アルローサ」は通常動力潜水艦であるキロ型潜水艦をベースとして建造されており、『プロジェクト877V』というポンプジェット推進潜水艦の実験艦として1990年12月30日に就役しました。ロシアではボレイ型原子力潜水艦がポンプジェット推進を採用している他は通常動力の潜水艦として2隻(?)が実験艦として配備されており、将来的に6隻のポンプジェット推進潜水艦を就役させるとのことです。

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潜水艦におけるポンプジェット推進の利点としては通常のスクリュー推進に比べ高速推進時の騒音が少なく素早く潜行できるなど利点があるそうです。ただし、エネルギーの変換効率はスクリュー推進に劣っており余裕のある原子力潜水艦で採用される傾向が多くなっているそうです。

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露ポンプジェット潜水艦が公開 「海のブラックホール」_中国網_日本語