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人間の脅威となる生物は複数います。例えばライオンやゾウ、クマがそれに当たるのですが、実はそのなかでゆっくりと動く巻貝が凶暴な動物よりも何倍も多いという調査結果があるそうです。

どこの研究機関が行った調査かは不明なのですが、ある学者によると世界で野生動物により命を落とす原因としてサメの襲撃による死者は年間10人、オオカミも10人、ゾウとライオンは100人、ワニは1000人、サナダムシは約2500人、回虫は2500人となる一方、桁を一つ多くして巻貝が10,000人だったとしているそうです。
もちろん巻貝に噛み付かれて死亡するというものではなく、巻貝を代えして人体に有害な寄生虫を媒介させていることが問題だとしているそうです。研究者によると、巻貝に感染しその後、泳ぎまわったあと哺乳類に感染するという寄生虫がいるらしく、これに感染すると住血吸虫症を引き起こすとしています。

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具体的には住血吸虫科に属する寄生虫がいる水(淡水)に接触することで寄生虫自身が人間の皮膚の下に侵入。皮膚の下で繁殖を繰り返し、最終的に人間の命を奪うほどに繁殖していくとのことです。

住血吸虫症については抗吸虫薬プラジカンテルという薬で安価な薬で容易に治療することが可能なのですが、途上国をはじめ患者の14%程度にしか行き渡っていないとのことです。

感染者数は世界で2億人とされており、かつて日本の甲府盆地底部一帯でも原因不明の病、地方病と長らく恐れられていました。

地方病

現在日本では1978年(昭和53年)を最後に感染者は発生しておらず世界唯一住血吸虫症を撲滅、制圧した国とされています。ここに至るまでは当時忌み嫌われていた検体(解剖)を申し出た農婦の『杉山なか』さんや、自らの体で感染実験を行った研究者など根絶に至る長い歴史があります。参考:地方病 (日本住血吸虫症) - Wikipedia