セスナ 150_1

アメリカは日本と比べ手軽に免許を取れるということから航空機の数、飛行場なども世界一の数を誇っているのですが、一方多発しているのは軽飛行機の墜落事故です。昨年発生したある墜落事故について、飛行時の携帯電話の使用が原因である可能性が高いと発表されました。

昨年5月アメリカ西部のコロラド州デンバー郊外に墜落した2人乗りのセスナ機について、この事故原因を調査していたアメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)は携帯電話を使用した飛行中の自撮り及び操作が原因である可能性が高いと発表しました。

パイロットによる自分写しで飛行機が墜落、昨年5月に起きたセスナ機の事故でNTSBが中間報告 - BusinessNewsline

この事故の原因についてNTSBは、セスナ機に搭載されていた『GoPro』のカメラ映像を解析した結果得られたものだとしています。報告書によると事故機は滑走路から離陸して6分後に墜落。この間、離陸してまもなくの初期の上昇飛行状態時にパイロットが携帯電話に付いているカメラを使用し自撮りした様子が動画で撮影されていたそうです。


セスナ 150
▲墜落した同型機『セスナ150』。1950年代後半から生産され、総生産数は23,839機に達しており民間機としては史上4位の生産数を誇る。

このことから当時、同機が離陸したのは午前0時で自撮りによりフラッシュが点灯したことや撮影後にテキストを打ち込んでいる様子が映し出されていたことから、パイロットに空間識失調が生じて制御不能に陥った結果、墜落したのではないかと事故原因を説明しています。