レーニングラード
Photo:Связь времен

リンゴダイエット、寒天ダイエットなど食べて痩せるというダイエットがありますが、今回登場したのは第二次世界大戦中にあったレニングラード包囲戦を再現したという方法になります。

ダイエットビジネスでは、痩せるための方法にインパクトがないと目立つことができません。しかしさすがに70万人の一般市民が犠牲となった第2次世界大戦の悲劇・レニングラード包囲戦をテーマにしたダイエットというのはやり過ぎではないのか、とSNSで炎上騒ぎがあったようです。

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なんとも恐ろしいダイエット方法を考案したのはロシアのダイエッターグループでリーダーをしているというアレクサンダー・サイリーという人物です。そのダイエット方法とは、レニングラード包囲戦時に市民に配給されていた食料を再現することで体重を減らそうというものになります。

具体的には1日に食べることができる目安として女性はパン400グラム男性はそれに加えてウォッカ100グラムです。リーダーによると、パンについてはおがくずやキャットフードなどをトッピングして焼いてもよいとのこと。

ちなみにロシアではこのダイエット方法が発表された時点で問題視する意見が多く寄せられ、SNS上は大変なことになっていたとのことです。一方リーダーによるとレニングラード包囲戦71周年を記念したものであるとしたうえで「何が問題か分からない」などとコメントしていたそうです。

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▲壊れた水道管から水をくむレニングラード市民(1941年)

レニングラード包囲戦は1941年9月から1944年1月までソ連のレニングラード(現在はロシアのサンクトペテルブルク)をドイツ軍が900日近く包囲したという戦闘です。ドイツ軍によりレニングラード市内へ向かう連絡路が遮断されたことで一部を除き補給が行われなくなり、多くの餓死者がでたことで知られています。
この間、ドイツ軍の砲爆撃や飢餓により市民だけでも62万~100万人が亡くなったとされています。