Spot

二足歩行ロボット「アトラス」を開発していることで知られるボストン・ダイナミクスは新型の四足歩行ロボ「Spot」を開発し動画で紹介しています。

ボストン・ダイナミクスは今月9日、自身のYoutube公式アカウントにて現在開発中だという新型のロボット「Spot」を公開しました。Spotは同社が開発してきた得意の四足歩行ロボットになっており、Bigdogシリーズに続く最新のロボットとなっています。



Spotの最大の特徴としては従来の小型のBigdogシリーズには搭載されていなかった空間を認識するセンサーが搭載されている点です。これはLS3(Legged Squad Support System)には搭載されていたものなのですが、Spotでは自動運転運転システムに搭載されているような回転するセンサーになっており、狭い通路であってもぶつかることはなく自律走行が可能になっているようです。

ボストン・ダイナミクスの4足組ロボット
▲ボストン・ダイナミクスの四足歩行ロボ。右からLS3WildCatBigdog、Spot、LittleDog

Spotはバッテリーと電動による油圧で稼働し全体の重量はわずか73kg。足場の悪い急な斜面や階段、そしてボストン・ダイナミクスの伝統になりつつある“蹴り”を入れても倒れることはないという、高度な姿勢制御により構成されています。

ボストン・ダイナミックスは、マサチューセッツ工科大学からスピンアウトして1992年に設立されたベンチャー企業です。元MIT教授で現ボストン・ダイナミックスCEOのマーク・レイバート博士は、1本足で跳躍する「3D One-Leg Hopper」をはじめ跳躍したり宙返りしたりする脚型ロボットを開発したことで非常に有名です。同社のロボット工学はアメリカの軍事組織をはじめ、ソニーといった民間企業が開発するロボットへの技術を提供しています。