街路樹の洗浄_1

巨大な噴霧器で街路樹に水撒きをしているのかと思いきや実は葉に積もったチリを落とすためこのような洗浄作業が行われたそうです。

河北省石家庄市で今月、普段大気汚染を除去するのに使用している噴霧器を使用し街路樹の洗浄が行われたそうです。

中国・河北省 撒水車と送風車で街路樹を洗浄 | 新華ニュース 中国ビジネス情報

実はこの地域、冬に入ってから乾燥した日が続いており雨らしい雨が降っていないため葉に塵が降り積もり黒ずんでいたといいます。これについて市の園林部門はこのままでは(光合成ができず)冬が越せない可能性があると判断し、特に背が高い街路樹について噴霧器を使用した洗浄を行いました。

街路樹の洗浄_2

街路樹の洗浄_3

日本の街路樹についは寒くなると葉を落とす落葉樹が植えられることが多くこのような洗浄を行ったということはほとんど耳にしません。中国のように常緑樹が植えられることもあるのですが木の寿命や植えられる環境、信号等の視認の確保など様々な要素から落葉樹や広葉樹が好まれる傾向が強いそうです。
日本の街路樹として植えられているのはイチョウが57万本と最も多く、次にサクラ(48万本)、ケヤキ(48万本)となっているそうです。(いずれも2007年のデータ)

ちなみに街路樹の歴史は古く、最も古い街路樹は今から3000年ほど前にヒマラヤ山麓に造られた街路に設けられたとされています。中国では2500年ほど前の周代に記録があり、日本では6世紀後半の難波に植えられたと言われています。