新石器時代の紀元前4700年頃から紀元前2900年頃にかけて現在の中国河北省北部から内モンゴル自治区東南部、遼寧省西部のエリアにかけ広がっていたのは紅山文化です。この文化は後に滅んだことがわかっているのですが、アメリカと中国の共同研究チームによると急激な砂漠化により他の地域へ移り住んだ可能性が高いと発表しています。

中国新石器時代の「紅山王国」、急速な砂漠化で滅亡か＝9000...：レコードチャイナ

研究によると、紅山文化が栄えたエリアは過去100万年に渡り砂漠化していたと考えられており、紀元前7000年から紀元前3000年ほど前だけは水資源に恵まれていたことが堆積物の調査から分かったそうです。しかし、紀元前3200年頃になると気候の変化により、またも砂漠化が進み紀元前3000年頃には既に紅山文明の人たちは現在も水資源が豊かなより南方へ移住したと考えられるそうです。


▲紅山文化の墳墓から多く出土するヒスイの装飾品

砂漠が進んだ理由は川の流れと言われています。紅山文明は西遼河上流付近に栄えており何らかの理由で川の流れが大きく変わったことで周囲は急速に砂漠化が進み当時、農業を主とした文化も急速に衰退したことで文化が消えたと考えられているそうです。

紅山文明では現在も持ちられている風水のような思想が既にあったとされ、その他様々な文化が現在の中国文化の一部になっていると言われています。