スペースポートアメリカ

民間宇宙旅行を目指すヴァージン・ギャラクティックにより建設された宇宙港『スペースポートアメリカ』について、売却を検討していることが明らかになりました。

Virgin Galacticが進めている宇宙観光旅行事業の本拠地として2億ドルの巨費が投じられて建てられた民間宇宙港「Spaceport America」に関して、宇宙港を管理しているニューメキシコ州が売却を検討していることがニューメキシコの地元紙「Silver City Sun-News」の報道により明らかとなった

BusinessNewsline
ここ最近いい話を聞かないヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行計画について、同社が保有し宇宙旅行の際に使用するはずだった宇宙港「スペースポートアメリカ」を売却されるのではないかと報じられているそうです。

売却を検討するに至った直接的な原因は商業宇宙旅行の延期です。同社が運用を目指していたスペースシップツーの墜落事故をはじめ、これまでも宇宙船の開発が遅れ何度も延期をしており事故以前の段階で資金不足に陥っている可能性があると指摘されていました。


現段階でヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行計画は事実上白紙に戻っている段階で、宇宙飛行が行われるのかということ自体も相当怪しくなってます。スペースポートアメリカについても滑走路などの設計が事実上スペースシップツーを離陸、打ち上げを行う専用になっているとされており、そもそも買い手が現れるのかそうとう微妙な情勢となっているとのことです。

ヴァージン・ギャラクティックの弾道飛行による宇宙旅行は手頃な民間宇宙飛行として世界でも最も期待視されていた事業になるのですが、宇宙開発につきまとう資金不足という流れの闇に巻かれてしまったと言わざる負えない状態です。