
Photo:pekinshuho
北朝鮮が2009年に発射した事実上の弾道ミサイル「銀河2号」について、この打ち上げの過程で14人が死亡していたと北朝鮮メディアが報じていたそうです。写真は銀河3号
【大紀元日本3月3日】韓国聯合ニュースは北朝鮮国営通信社「朝鮮中央通信」3日付の報道として、2009年4月の北朝鮮人工衛星シリーズ「光明星2号」の打ち上げで操縦士14人が死亡した、と報じた。これは北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信」が3月3日に報じたニュースで、2日に金正恩氏が空軍第447部隊を視察した映像で明らかになったものです。記事によると「光明星2号の発射を成功させるため命を捧げた14人の戦闘飛行士の記念碑の前で記念写真を撮った」などと報じられました。
大紀元
具体的に何が原因死亡したのかは明らかにされていないのですが、通信社では「14名の肉弾自爆戦士」と表現したたえていたとのことです。
▼銀河ロケット 写真は3号。

このロケットは2009年4月5日11時30分頃に打ち上げられており名前は「銀河2号」です。当時、朝鮮中央通信は「発射準備が完了した」などと4月4日の10時に報道したもののこの日の打ち上げは行われませんでした。その後翌5日に打ち上げられたことから、4日と5日の間に何らかの事故があったとも考えられます。
推測されるのは燃料と酸化剤の充填時の事故です。銀河2号では酸化剤として有毒の赤煙硝酸が使われているのですが燃料及び酸化剤自体は必ずしも打ち上げの直前に入れられるわけではなく、「肉弾自爆戦士」などと表現されていることから別の作業での死亡とも考えられます。
いずれにしても「光明星」という衛星の打ち上げではこれまで銀河ロケットが3度使われており、いずれも同じ東海衛星発射場から発射されていることから、2009年の打ち上げでのみ死亡事故がしたものと考えられます。