
日本から中国へ輸出されるものとしてここ最近は農作物が注目されています。これについて中国の農業部副部長はここ最近、富裕層を中心の日本産ブームを否定し、私は「日本産は食べない」などと述べたそうです。
2015年3月4日、中国農業部の牛盾(ニウ・ドゥン)副部長は記者会見で「日本の物は食べない」と語った。牛副部長の主張とは「中国人が日本で高価なコメを買うのは大衆的な行動ではない。日本の高価なコメを輸入する目的は、贈答品として販売すること。中国人は日本で現地の特産品を買ってほしい。食品安全の問題にまで議論を高める必要はない」というものです。
一部で、日本を訪れる中国人観光客らが、安心安全な日本のコメを購入していると報じられていることについて、牛副部長は「中国人が日本で高価なコメを買うのは大衆的な行動ではない。 ・・・略
Record China
具体的に何を言いたかったのか捉えるのは難しいのですが、「食品安全の問題にまで議論を高める必要はない」との言葉があることから、中国の食の安全に不安感を抱いている国内の富裕層が5kg数万円という極めて高価な日本米を買っていることについて、このような米を日本から輸入しているのは普段食べる用ではなくあくまで贈答品という位置づけのようです。
その上で低所得者は中国米、富裕層は日本米という主食の歪みが発生する可能性を警戒してのコメントと考えられ、「中国人は日本で現地の特産品を買ってほしい」という言葉についても、あくまで贈答品として購入するべきだという趣旨と思われます。
一連の発言で中国人からツッコミが入れられのは最後の「私は日本の牛肉やコメ、野菜は食べない」という言葉で、「誰が信じるか!」 「もちろん食べないだろう。“特供”があるんだから」などとコメントが寄せられていたそうです。
この『特供』については引用先にも解説があるように実は中国には政府幹部や高級官僚だけが食べることができるという特別な農場で作られた作物があるとされています。これは中国の「新華網」「南方週末」を含む複数メディアが過去に報じ明らかになったもので、無農薬で有機野菜が作られているという極秘農場の周囲には高さ2メートル程の柵が設けられ出入口には警備付きで24時間監視されているとされています。
参考:中国に存在する極秘農場、野菜は高級官僚へ : ZAPZAP!
ちなみに、日本で売られているお米を中国に持ち帰る場合は中国側が承認した日本の精米工場で精米されたお米のみに限られており、これは中国へ輸出されるお米と同じものを購入する必要があります。
参考:農林水産省/中国へのお米の輸出について