Twitter

米大学が行った研究によるとツイッターに寄せられたアメリカ国内の1億件を超える投稿および位置情報を調査した結果、動脈硬化性心疾患とツイッターのネガディブ発言の多さに相関関係がみられたと発表されているそうです。

Twitterでつぶやかれているネガティヴな言葉は、その地域の心疾患による死亡率データと相関関係にあるという研究結果が発表された。しかも、こうした否定的な言葉は、肥満や喫煙などよりも優れた予測因子だという。

WIRED.jp
ペンシルヴェニア大学の研究チームはツイッターから調査を目的に取得した8億2,600万件のツイートから位置情報を含む約1億4,600万件の内容と、実際の地域別の動脈硬化性心疾患を調査したところある相関関係が見つかったと発表しています。

調査の対象となったのは特定のフレーズです。具体的にはネガティヴな表現の多さで、このような表現が多いか少ないか発言の内容と地域に振り分けていった結果、米疾病予防管理センター(CDC)が報告している地域別の動脈硬化性心疾患での死亡率とTwitterから予測した死亡率が近い値で一致したというものです。

▼動脈硬化性心疾患での死亡率。左がCDCの実際のデータと、右が研究者らが予測した死亡率
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動脈硬化性心疾患を発症する患者は、今回得られたデータの平均年齡よりもかなり低く、それでも相関関係が出てきた理由としては研究チームは「彼らが属するコミュニティーの特性、そのコミュニティーが共有する経済的、身体的、心理的環境を明らかにしている可能性がある」と話しているそうです。

ツイッターには様々な書き込みがされているのですがそれを研究するだけでこのような病気との関係がわかるというのはとても興味深いですね。研究チームによるとこの手の特性を調べることについては喫煙や肥満といった自己申告などのデータを集めるより「書き込み内容を調査したほうが健康リスクの予測に役立つ」とも話しているそうです。