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グッドイヤーが先日発表したのは発電するタイヤです。もちろん実際に開発されたわけではないのですが、これまでにないタイヤの熱を利用した発電方法になっているそうですよ。

スイス・ジュネーヴで毎年開催されるサロン・アンテルナショナル・ド・ロトことジュネーヴ・モーターショーでグッドイヤーが発表したのは「BHO3」という電気自動車用次世代タイヤというものです。

走行することで発電、グッドイヤーが電気自動車用次世代タイヤを発表 - BusinessNewsline

通称発電するタイヤという全く新しい発想のものなのですが、グッドイヤーによると高速で回転する際、道路との接触することで発生する熱(摩擦熱)を元に電気に変換、本体側へチャージするというものです。 これにより「100マイル前後が限界だった電気自動車の走行距離限界を飛躍的に伸ばすことができるようになるだろう」と説明していたとのことです。



『なぜタイヤの熱なのか』という点は『タイヤメーカーだからそこしかなかった』という理由なのですが、実際のところタイヤで生じる熱はそれほど高くはなく、むしろそのような物を載せることでタイヤの価格が“飛躍的”に増すことが考えられ利用者にとっての利益はかなり薄いと考えられます。
また今回のBHO3はあくまでコンセプトで実際に作られてはおらず具体的なデータ、例えば発電量や変換効率などは一切説明されていなかったとされています。

ちなみに、エンジンなどから出る熱を回収し発電するというシステムはF-1で既に採用されており、一般車でも近い将来採用される可能性があるとされています。