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中国国営の新華社はここ最近日本米が人気を集めている件について、「日本のお米も農薬が使われている」などと記事を掲載したところ国内から厳しい意見が寄せられていたとのことです。

2015年3月10日、新華社は、日本の米は中国で「安全性が高い」と人気が高まっているが、そんな日本の米にも実際には農薬は使われていると指摘した。 

春節(旧正月)などの大型連休を利用して、日本へ観光に行ったついでに米を大量に購入して中国へ持ち帰る観光客も少なくない。

Record China
東日本大震災後、日本の食の安全については海外から非常に厳しい視線が寄せられましたが、4年が経った現在は一部で輸入が規制している国があるものの大半は震災以前の段階に戻りつつあります。そしてここ最近、日本の食について強い興味を示しているのは中国の富裕層です。

その中でも米については高値で取引されると過去にご紹介したように春節期間中でも米の話題は多く目にすることがりました。一方で、日本の米に対し何か警戒をしているのは中国政府です。理由は不明なのですが、中国国営の新華社は米に関する記事を掲載していたようです。以下は記事の一部になります。
日本の米は重金属への対策が厳しく行われているものの、そうした売り文句とは裏腹に農薬が使われるのが一般的で、有機米も多くはなく、「日本の市場では言葉巧みに消費者を誘導する行為も少なくない」
確かに一般的な農家では農薬や肥料を使い育てている場合が多く、記事に書かれているようにオーガニック米はそう多くはありません。しかし「日本の市場では言葉巧みに消費者を誘導する行為も少なくない」というのは一体どういう意味なのか。
この表現については中国国内から「自分たちはずっと農薬を食わされて、海外に行って調べてみたら、彼らも農薬を食っていたから安心だって?どういう理屈だ」 「言葉巧みにって、そりゃ自分たちのことだろ!」などと批判する意見が多く寄せられていたといいます。


テレビ番組で中国でオーガニック野菜作りにチャレンジする農家の話があったのですが、何か農薬や化学肥料を使わないことが最も良いという『信仰』のようなものができつつあると感じました。実際には使わないほうが良いのは確かなのですが、何故無理してまで無農薬や化学肥料を使わないことにこだわるのか理解することはできませんでした。

いずれにしても自国の現状について他国もしているから良いとするいつもの記事なのですが、中国国内では終わりの見えない食の不安について相当な不満が高まっていることが改めて浮き彫りにとなったようです。