
天の川銀河の中だけで2000億個を超える恒星があるとされていますが、その中で現在確認されている最速で動く天体というのはなにかご存知でしょうか。
ある星がいま時速420万キロという超高速度で天の川銀河を脱出しようとしている。3月5日、科学誌「サイエンス」に発表された最新の研究成果によると、これまで見つかった星の中では最高の移動速度だという。今回観測史上最速を記録したのはUS 708という恒星です。その速度はなんと420万km/h。この速度はいったいどのようにして生じたのかこちらの動画で紹介されています。
超高速度星はこれまでにも発見されているが、その多くは天の川銀河の中心にあるブラックホールの巨大な重力に弾かれるように、銀河の外に向かって投げ飛ばされたとされる
NATIONAL GEOGRAPHIC
US 708は元は連星と呼ばれる2つの恒星からなる連星系だったと考えられています。動画では右側がUS 708になるのですが、左側の恒星(白色矮星)がUS 708のガスを吸い取り一定の質量になった時に起こすIa型超新星により吹き飛ばされた結果であると予想されています。
Ia型超新星はそう珍しいものではなく一定の質量、一定のエネルギーと明るさを放出することから他の銀河までの距離の測定に使用されており、数多くの連星系でも同様な結果で吹き飛ばされた恒星があると考えられます。
時速420万kmという速度についてマッハに換算すると約マッハ3500。地球と月間を約5分で行ける速度になるのですが宇宙の広さから考えるとずいぶん遅く感じてしまいますね。
▼US 708

