
中国でロケット開発を手がける中国航天科技集団公司は月を目指すことが可能な次世代ロケット長征5号を初公開しました。
中国航天科技集団公司は3月11日、中国の新世代ロケットのひとつである「長征五号」の姿を公開した。これまで想像図や模型などは公開されていたが、実機が公開されたのは初めてのことになる。長征五号は地球低軌道に最大25t、静止トランスファー軌道に最大14tの衛星を打ち上げることができる能力を持ち、宇宙ステーションのモジュールや大型の月・惑星探査機などの打ち上げに使うことが計画されている。長征5号を開発したのは国有企業で中国最大のロケット製造業者、中国航天科技集団公司(CASC)の下部組織中国運載火箭技術研究院です。
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長征5号(长征五号)は現在のところ直径2.25m、3.35m、5mの3種類の基本モジュールにそれぞれ1弾目にH5-1(YF-77)、2段目にH5-2(YF-75D)エンジンを搭載したロケットです。また直径2.25mの、3.35mの2つのブースターには共通したYF-100エンジンを1基から2基搭載しており打ち上げコストの削減と信頼性の向上を図っています。
このような複数のバリエーションを用意した理由は現在使用されている長征2号・3号・4号をすべて長征5号で行うためであり、それぞれの衛星に適した柔軟な打ち上げが行えるよう余裕をもたせたためです。
長征5号最大の打ち上げ能力のあるCZ-5Eでは直径5mの基本モジュールに1段目にH5-1(YF-77)を2基、2段目にH5-2(YF-75D)を2基、ブースターとして3.35mのK3-1(YF-100 2基)を4本搭載します。全長は62m、総重量は802トンとなり静止トランスファ軌道へ14トンの打ち上げ能力を誇ります。
今回同社が公開したのは6つあるタイプの中で長征五号乙(CZ-5B)という低軌道への打ち上げに特化したタイプです。地上200kmへ25トンの打ち上げ能力があるとされています。
▼長征五号乙(CZ-5B)

Photo:中国航天科技集团公司
