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アメリカの民間宇宙開発企業ビゲロー・エアロスペースは今年国際宇宙ステーションへ打ち上げられる世界初の膨張式宇宙ステーションモジュール「BEAM」を公開しました。

ビゲロー・エアロスペースが開発しているのは宇宙空間で風船のように膨らませ広い居住空間を確保するインフレータブル・モジュールです。この技術についてアメリカ航空宇宙局は2013年1月に同社と正式契約を結び1780万ドルの資金提供が決定しています。

Малый трансформируемый модуль МКС BEAM представлен публике

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Photo:NASA

公開された膨張式モジュールはビゲロー・エキスパンダブル・アクティビティ・モジュール(Bigelow Expandable Activity Module)こと通称ビーム(BEAM)と呼ばれており、質量約1.4t、拡張後のサイズは全長約4メートル、直径が約3.2メートルです。同社は2006年及び07年の2度、ジェネシスI、IIの拡張モジュールを宇宙へ打ち上げ安全性を実証しています。

BEAMに使われている素材は「ベクトラン」と呼ばれるケブラー繊維の約2倍の強さを持つ新素材です。ベクトランを複数枚重ねることで宇宙でも使用できる強度を確保しており、耐久性は他の金属製モジュールよりも強いといわれています。

このモジュールは2015年9月に同じくアメリカの民間宇宙企業スペースXのファルコン9により打ち上げが行われる予定で今後3年間、2018年まで国際宇宙ステーションに取り付けられます。

▼膨張後のサイズ
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